豊胸手術はどのくらいまで大きくできる?
胸の大きさや形などにコンプレックスを感じて、豊胸手術を考えている人もいるでしょう。ただし、一口に豊胸手術といっても、ヒアルロン酸注入法や脂肪注入法など、いろいろな施術方法が存在します。そこで今回は、それぞれの特徴について解説します。
ヒアルロン酸注入法による豊胸術
豊胸手術にはヒアルロン酸注入法と呼ばれるものがあります。これらの方法ではメスを使わず、ヒアルロン酸を注入するだけなので体に対する負担は少ないといわれています。施術後の痛みや傷はほとんどありません。施術時間も30分程度で済むため、他の豊胸手術に比べてとても短いです。
手術後翌日にはシャワーを浴びることができ、1週間後には入浴も可能となります。もちろん追加注入は可能であり、部位ごとのアンバランスを整えることも可能です。ところでヒアルロン酸注入によって、胸がどれ位大きくなるかは注入量にもよります。
具体的には、片胸100mLの注入で1カップアップが目安となります。大きくなった胸は柔らかく、形も自然な感じに仕上がるというメリットがあります。しかし、ヒアルロン酸は体内に吸収される性質があるため、時間の経過とともにサイズダウンしてしまいます。効果の持続に関しては、ヒアルロン酸注入量や製品によって異なるため、事前にカウンセリングで確認してみることが望ましいです。
脂肪注入によるバストアップとは
自分自身の脂肪を注入してバストアップする、脂肪注入法と呼ばれる豊胸手術にも注目が集まっています。この方法では、まず脂肪吸引をおこなってから脂肪注入する流れです。手術時間は2時間ほど要し、全身麻酔でおこなわれます。脂肪吸引した部位に数ミリ程度の傷が残りますが、数カ月も経過すれば目立たなくなります。
脂肪注入では注射をするだけなので、胸部に傷が残ることはほとんどないです。脂肪注入法ではバストアップだけではなく、痩身効果が期待できるというメリットがあります。何故なら、自分自身の脂肪を使っているからです。大腿部や腹部など、皮下脂肪が多い部位から脂肪を吸入します。
そして、自分自身の脂肪なので、数ある豊胸手術の中でも自然な仕上がりを期待できます。また、脂肪注入法によって、どの程度胸が大きくなるかは、注入する量によって異なるでしょう。痩せている人の場合、吸入できる脂肪の量も少ないため、それほど大きくならないかもしれません。脂肪注入法もヒアルロン酸注入法と同様、体に吸収される性質があるため、時間が経過するとサイズダウンします。
人工乳腺バッグを挿入してバストアップ
ヒアルロン酸注入法や脂肪注入法では体に吸収されてサイズダウンするため、体に吸収されない人工乳腺バッグを挿入する方法を選ぶ人が増えています。この方法ではわきの下を数cm程度切開して、そこから人工乳腺バッグを挿入します。外科的な手術を伴うため、腫れや出血が生じます。
また、術後には傷ができますが、数カ月程度経過すれば目立たなくなります。体内に吸収されないため効果は半永久的に持続しますが、人工物を挿入するため、胸の形はどうしても丸型やしずく型となってしまいます。人工乳腺バッグを挿入する方法は、数ある豊胸手術の中で、最も胸を大きくすることができます。
手術内容によっては、2サイズ以上のバストアップが望めます。ただし、挿入できる人工乳腺バッグは体の大きさにもよるため、事前のカウンセリングがとても重要です。
同じ豊胸手術を受けるにしても、胸の形を整えたい・バストをもっと大きくしたいなど、人によって希望することは異なります。また手術したり、人工物を体に入れたりすることに抵抗を感じる人もいるでしょう。幸いなことに豊胸手術にはいろいろな方法があり、理想のバストを手に入れるための選択肢はさまざまです。まずはクリニックでカウンセリングをおこない、それぞれの特徴を理解することが肝心です。そして、自分に合ったバストアップ方法を選んでみましょう。